弘前公園のハートの桜が現在、ネットで話題となっている。
2本の桜の枝が空にハート型を描くように組み合わさっている「ハートの桜」は、園内の隠れスポットとして弘前市公園緑地課では場所を非公開としているが、近くにはハートのプレートを設置して目印になっている。
「よくね?」と話題の発端となったネットの投稿は観光で訪れたlaco.さんによるもの。昨年5月1日に撮影した写真を今年3月23日に投稿したところ、5万4000リツイート、28万2000のいいねが寄せられた(3月31日現在)。
Laco.さんは「47都道府県を制覇する旅の途中で、最後の県として立ち寄ったが平成に間に合わず令和の初日だった。想像以上の反応があり、ただただ驚いている。花見が自粛されている昨今、『インドア花見』として楽しんでいただければ」と話す。
ハートの桜として仕掛け、初めに見つけたのは公園緑地課で樹木医の橋場真紀子さん。2014(平成26)年夏に発見し、誘客スポットとして市長に提案した。当初は国指定史跡にハートマークは合わないといった反対意見もあったという。橋場さんは「ネットの反応や今年のさくらまつりのポスターにも採用されたことはうれしい」と話す。
「桜の枝は実は2、3本程度しか整えてなく、桜に任せている形」と橋場さん。「隠れスポットとしている場所は、158センチの私から見てハートに見えるように合わせている。春だけでなく、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪と通年で楽しめる。個人的には夏のハートが好き」とも。
橋場さんは「桜は来年も咲く。今年のさくらまつりは中止となったが、新型コロナウイルスが落ち着いたころにお越しいただけたら」と呼び掛ける。