クマ肉料理メインのジビエイベント「白神ジビエフェア2025ファイナル」が11月23日・24日、道の駅「津軽白神」(中津軽郡西目屋村)で開催される。
イベントを主催する「白神公社」では2020年からジビエ加工事業を始め、食肉加工施設「ジビエ工房白神」を開設。これまで、クマ肉を食用に加工し、「クマカレー」やクマ肉のソーセージなどを西目屋村内の宿泊施設や「津軽白神」などで販売してきた。同イベントでは、過去に開発したクマ肉商品などを販売する。
販売メニューは、10月にSNSで話題を集めた「熊串」(500円)をはじめ、熊鍋(600円)、熊焼肉丼(700円)など。道の駅内にあるレストラン「森のドア」では「熊そば」「熊丼」(以上、1,500円)を販売する。このほか、クマ革で作ったストラップや財布も販売する。
「白神ジビエフェア」は今年7月から開催し、ジビエ料理の提供やイベント出店などを行ってきた。当初は9月に終わる予定だったが、クマ肉が多く入荷するようになったことからフェアを延長。同イベントはフェアの最後のイベントで、クマ肉がなくなり次第終了する。
白神公社の角田克彦支配人によると、今年はクマ被害が多かったことからクマ肉に注目が集まり、クマ肉のソーセージなどは入荷するとすぐに完売していたという。
角田さんは「ジビエの取り組みはマタギの文化を受け継ぎ、山の恵みとしてクマをありがたくいただくことが目的。今年は捕獲量が多かったためフェアを延長したが、狩りをして捕獲量を増やしたり安定化させたりする考えはない。クマとの共存を考えてもらう機会になれば」と話す。
開催時間は10時~15時。