弘前市鍛冶町にある複合ビル「三洋センター」が11月14日、年内に閉館することを発表した。
1971(昭和46)年に建てられた同ビルは、老朽化で家主の意向により取り壊すことになった。同ビルのほか、隣接する1棟も同じ家主で、来年4月ころまでに解体する。
現在2棟に入居している店は「居酒屋あそび」「yakusoku」「くるくる」「お食事処ふぁーすと」の4店。「居酒屋あそび」と「yakusoku」は12月30日まで営業し、その後の営業は未定という。スナック「くるくる」は11月10日に開業50年目を迎え、同ビルの中では最長の営業店だったが、12月30日で閉店する。
「お食事処ふぁーすと」は、地元民には「〆のカツカレー」や「〆のカツ丼」などで知られ、40年以上続いた定食店。店主の工藤善治さんは今年81歳。かつての営業時間は4時までだったが、高齢などを理由に現在は21時までとなっている。工藤さんは「あと2、3年は続けようと思っていたが、年内で閉店することにした」と話す。
管理する興和不動産(弘前市親方町)によると、2026年1月中は退去の準備期間とし、3月ころから解体作業を始め、4月には更地になるという。