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弘前にワイン&日本酒バー「桜蔵」 築100年の土蔵に出店

(左から)店主の内田達士さんと相馬貴史さん

(左から)店主の内田達士さんと相馬貴史さん

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 ワイン&日本酒バー「Wine&Sake 桜蔵(さくら)」(弘前市川端町)が10月1日、中央弘前駅近くにオープンした。

蔵を活用した店内

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 「日本ソムリエ協会」認定ワインソムリエ資格を持つ店主・内田達士さんと、「日本ソムリエ協会」認定の酒ディプロマ資格などを持つ相馬貴史さんの2人が、昼間は別の仕事をする傍ら、経営を切り盛りする同店。店舗は、築100年以上という土蔵を改装したバーの跡に出店する。

 内田さんはワイン好きが高じてシャンパンバー「イニシャル」を2023年10月に新鍛冶町に出店した。「お酒が好きで『奇跡の年』と評されたラトゥール78を飲む機会があり、ワインを提供する店を持とうと決めたきっかけになった」と内田さん。

 会社から副業を認められた会社員という相馬さんはこれまで、ワインを提供する焼き鳥店やワインバーなどでアルバイトを経験。相馬さんは「50歳までに弘前で飲食店を開きたいという夢があり、日本酒やワインなどの資格は将来のために取得していた」と話す。

 相馬さんによると、「インシャル」を訪れた今年3月ころ、初対面だったにも関わらず、内田さんから一緒に店をやらないかと誘われたという。「相馬さんとであればうまくできると直感した」と内田さん。相馬さんは「突然のことだったが、またとない機会だったので挑戦を決意した」と笑顔を見せる。

 店舗1階は、一枚板を使ったカウンターのほか、壁面にワインセラーを設置。壁は内田さんが自らしっくいを塗ったという。土蔵の空間をそのまま活用した2階は当時の梁を見せる天井がある。カウンター席=5席、テーブル席=12席。内田さんは「学生時代に憧れた店で、空いていることを知り、家主とすぐに交渉した。土蔵の面影を残してくれるなら自由に使っていいと許してもらった」と話す。

 メニューは、グラスワイン=1,000円~、グラス日本酒=700円~。ワインは産地にこだわらず、赤・白・スパークイングを4種ずつ用意。日本酒は青森の地酒ではなく青森以外の物を中心にそろえる。フードメニューは、サラミとチーズの盛り合わせ、いぶりがっこクリームチーズあえ(以上、800円)、エビのトマトクリームパスタ、ポークソテーハニーマスタードソース(以上、1,100円)など。

 内田さんは「店や100年の歴史がある土蔵を好きになってほしい。1人ではできなかったことなので、スタッフと力を合わせ、ワインを通じてできた縁を大切にできる店にしていきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は20時~24時(火・水曜は予約制)。日・月曜定休。

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