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弘前で禅林街全33カ寺巡る街歩きツアー 長勝寺住職が案内

国指定重要文化財「長勝寺三門」から望む禅林街(写真提供=旅する弘前)

国指定重要文化財「長勝寺三門」から望む禅林街(写真提供=旅する弘前)

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 禅林街(弘前市西茂森)にある33カ寺を巡る街歩きツアーが7月20日から始まる。

33の寺が集まる禅林街

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 禅林街は曹洞宗寺院のみ33カ寺が約600メートルの道沿いに連なる、全国でも珍しい区画。藩政時代、弘前城の南西で風水でいう裏鬼門の方角を守るため二代藩主・津軽信枚が周辺地域の寺院を集めて整備したことが始まり。

 主催は、旅行業者「旅する弘前」(弘前市取上)。33カ寺すべてをめぐる街歩きツアーは初の試みという。同社ではこれまで、禅林街の最奥に位置し津軽家先祖代々の墓がある菩提(ぼだい)寺「長勝寺」でのツアーを数多く行ってきたことから、長勝寺住職の須藤龍哉(りゅうさい)さんの協力を得て企画した。

 7月20日・21日に行われる初回は、「山観」の通称で知られ、33年ぶりに本尊が開帳されている普門院を皮切りに、宝泉院、福寿院、万蔵寺、陽光院、隣松寺、梅林寺を巡り、最後は長勝寺で休憩する行程。須藤住職が各寺を案内する。第2回は8月24日・25日、第3回は10月12日・13日、第4回は11月2、3日、最終回は11月23日・24日。各日とも13時~16時30分の予定。

 「旅する弘前」を主宰する前田優子さんは「それぞれの寺院の成り立ちや現在の様子を、実際に守り伝える人たちから聞くことで、禅林街のすごさを改めて肌で感じてもらえるのでは」と話す。須藤住職は「このような機会がなければ、自分でも各寺を訪ねることはない。それぞれが持つ歴史と文化、物語を参加者とともにひもといていければ」と笑顔を見せる。

 参加費は4,800円(スイーツ、オリジナルこぎん刺しボタン付き)。定員は各15人。申し込みは「旅する弘前」まで、メールと電話(TEL 080-1680-9387)で受け付ける。締め切りは各回2日前まで。

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