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青森・田舎館村で田んぼアートの準備 職員自らポイントに「カヤ挿し」

「カヤ挿し」をする田舎館村職員

「カヤ挿し」をする田舎館村職員

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 田舎館村役場前にある第一田んぼアート会場で5月23日、田んぼアートの「カヤ挿し」が始まった。

今年のテーマは「神奈川沖浪裏と北里柴三郎」

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 村おこしを目的に1993(平成5)年から始まった田舎館村の田んぼアートは今年で31回目。現在は2会場で行い、今年は「神奈川沖浪裏と北里柴三郎」と青森を舞台にしたアニメ「じいさんばあさん若返る」をテーマにしている。

 田んぼアートには大きく4工程がある。田んぼアートの下絵を描き、下絵を元にCADを使って設計図を作成。設計図を元に実際の田んぼに稲を植えるエリアを作り、エリアをもとに稲を植える。「カヤ挿し」は3番目の工程で、測量機でポイントを決めて植え分けるエリアを作る作業。80人の田舎館村職員がシフト制で全員関わり作業を進める。

 今年のポイントの数は合計1万700。村役場の職員が、田植え体験ツアーが行われる6月2日までにポイントすべてに「カヤ挿し」を行う必要がある。田んぼアートの「下書き」となる作業を手分けして進める。作業初日は、職員30人が参加したほか、青森県土地家屋調査士会の弘前支部がボランティアメンバーとして参加した。

 青森県土地家屋調査士会ではGPSを活用した測量機でポイントに「カヤ挿し」をしていたが、村企画観光課の浅利高年さんによると、熟練の勘でポイントに「カヤ挿し」する慣れた役場職員が中にはいるという。

 浅利さんは「7月に改刷される新千円札の北里柴三郎氏をテーマにした。田んぼアートの見頃も7月中旬なので、千円札を持ってぜひ見比べてほしい」と話す。

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