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青森でリンゴの木箱を再利用したテーブル ネットで資金集め

「又幸」を立ち上げた姥澤大さん。手前には木箱を再利用して作ったテーブル

「又幸」を立ち上げた姥澤大さん。手前には木箱を再利用して作ったテーブル

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 青森でリンゴの木箱を再利用するプロジェクト「又幸 - Matasachi」が現在、クラウドファンディングを使って資金を募っている。

リンゴの木箱を再利用したテーブル

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 青森のリンゴ箱屋と家具職人、建築家らが立ち上げた同プロジェクト。リンゴの木箱はリンゴを輸送するために使われ、明治20年ころから市場に出ていたとされる。職人が一つずつ手作業でくぎを打ち付け製作。1箱に60~70個(約20キロ)のリンゴが入る。

 プロジェクト代表で青森・板柳でリンゴ箱店を経営する姥澤大さんは、立ち上げた背景にはリンゴの木箱が毎年廃棄される実情があると明かす。「正確な数字ではないが、リンゴと一緒に出荷された木箱が戻ってくる割合は2割程度」と話す。

 「箱屋として、職人が木箱を作っている現場を見ている。箱がまだ使えるのに返却する輸送コストなどを理由に出荷先の土地で廃棄されている現状にはさびしさを感じる」とも。

 集めた資金で同プロジェクトは、古いリンゴの木箱を集めて家具材として活用し、第1弾としてテーブルとスツールのセットをリリースするという。試作したテーブルとスツールは木箱の風合いを残し、市場で書かれた品種やサイズなどの文字はそのままにした。姥澤さんは「家具として長く使ってもらえるようテーブル脚などにはこだわり、試作を何度も重ねた」と振り返る。

 支援者には、テーブルとスツール4脚をセットにしたリターン品やリンゴの木箱と同じ赤松材を使ったコースター、葉とらずリンゴとセットになった木箱などを用意する。

 姥澤さんは「当プロジェクトはリンゴにまつわる産業を文化として再評価し、活性化する試み。リンゴがある風景にかっこよさを共感してもらえるとうれしい」と笑顔を見せる。

 支援募集は4月27日23時59分まで。

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