東奥義塾高校(弘前市石川、TEL 0172-92-4111)礼拝堂で12月9日、ジャズピアニスト・ケイ赤城さんによる「東奥義塾創立145周年記念コンサート」が行われる。
津軽藩校稽古館として現在の弘前観光コンベンション(下白銀町)の場所に創設した同校。1872(明治5)年に私立学校として開校し、1987(昭和62)年には現在の場所に移転した。
赤城さんは1953(昭和28)年、仙台生まれ。同校出身で在校中からジャズ音楽に接し、国際基督大学を経て渡米。26歳の時からプロのミュージシャンとして活動を開始。「ジャズの帝王」と呼ばれたマイルス・デイヴィスのグループメンバーとして1989年から1991年まで活動した経験を持つほか、ギタリストのアラン・ホールズワースやテナー・サクソフォン奏者のスタンリー・タレンタインらと共演した経験もある。
「赤城さんが母校で演奏するのは10年以上ぶり」と話すのは、同高校事務長の一戸仁さん。一戸さんは高校時代に赤城さんの演奏を聞いたことがあり、「当時から赤城さんのうわさは学生たちの間であった。学祭で演奏を聞いたことがあり、その時の感動を今でも覚えている」と振り返る。
当日トリオで演奏を披露するドラムの本田珠也さんは国内外で演奏し、音楽ジャンルにこだわらず講師や作曲活動にも力を入れている。ベースの若井俊也さんは都内を中心に活動し、音楽サイトのジャズ部門でダウンロード数が1位になったこともあり、2012年から「ケイ赤城トリオ」のメンバーとして参加している。
一戸さんは「母校出身の一流アーティストが演奏するめったにない機会。演奏するピアノは、実は赤城さんが高校時代にも弾いていたもので、地元ならではの共演になる。ぜひ足を運んでいただき生の演奏を聞いてほしい」と話す。
開場時間は5時30分、開演時間は18時。入場料は、前売り=3,000円、当日=3,500円。中三弘前店、さくら野弘前店などで取り扱う。