土手町コミュニティパーク(弘前市土手町)で9月3日、トークショー「Pray For 三陸 at 弘前」が開催される。
東日本大震災の被災地・三陸地域に思いを寄せ、復興途中にある現状を知る同イベント。高校生の時に被災し、「大槌(おおつち)町の語り部」として活動する東梅和貴(とうばいかずき)さんをメインゲストに迎え、震災者の生の声や現状、これまでを写真と共に紹介する。
トークショー後は岩手・大船渡育ちのシンガー・ソングライターで希望郷いわて文化大使を務める松本哲也さんによるライブを行う。松本さんは毎週末に岩手沿岸で炊き出しを行いながら歌い続けた支援活動が注目されたことで知られ、2013年には自身の体験をベースにした映画「しあわせカモン」で主題歌「ユキヤナギ」を歌い、メジャー再デビューを果たした。
会場では三陸から取り寄せた物販や飲食のブースを設置し、直送のホヤやホタテのほか、震災から復活を遂げた山田せんべいを販売するほか、岩手・盛岡にあるダイニングわかんたんかの店主・瀬川弘勝さんが海鮮やきそばなどを販売する。
主催する市民団体エコッコプロジェクトの若林一哉さんは「当団体は被災地の子どもたちにフォーカスを当て、年に1回以上は現地に赴き支援を行ってきた。6年目を迎え、風化が避けられない今だからこそ、震災が突然発生したように、3月11日じゃない普通の日にこういったイベントを行うことにした」と話す。
「被災地支援という側面もあるが、震災によって生まれた縁や日常生活の大切さを感じてもらえれば」とも。
開催時間は、第1部=10時開場、10時30分開演、第2部=14時開場、14時30分開演。入場料は、大人=1,000円、高校生以下=500円(以上、三陸産「マスカットサイダー」付き)。