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黒石市と宮古市の復興コラボサイダー、「できる範囲のことをしただけ」

宮黒サイダー。漫画「黒子のバスケ」の登場人物の頭文字を取った名前だったため、「同作のファンから話題になったこともあった」と東さんは笑う

宮黒サイダー。漫画「黒子のバスケ」の登場人物の頭文字を取った名前だったため、「同作のファンから話題になったこともあった」と東さんは笑う

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 東日本大震災の被災地支援を目的に開発された「宮黒サイダー」が初めての3月11日を迎える。

2014年7月25日には三村申吾・青森県知事に表敬訪問した

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 青森県黒石市産のリンゴ果汁と岩手県宮古市産の塩を用いた同サイダー。姉妹都市の関係にある2市が共同開発した。「輝く黒石りんご市の会」の会長である東正貴さんは「2014年の正月明けに行われた会で提案したアイデアが形となった」と話す。

 宮古市にある復興プロジェクト「かけあしの会」のメンバーで食品加工卸業を営むエムエムフーズ(宮古)の三浦正男さんに同企画が伝わり、短期間で商品開発が行われた。当初、東さんは2014年秋に収穫するリンゴを使ったコラボ商品を考えていたが、三浦さんから「リンゴ果汁をすぐに送ってほしい」と連絡があったという。3月にはサンプル作りが始まり、6月上旬から製造が始まる運びになった。

 同サイダーは1966(昭和41)年から続く姉妹都市として初のコラボ商品となる。「姉妹都市なんだから、一緒に何かできるようなものをしたかった」と東さん。宮城県仙台市に7年間住んでいたことがあるため、被災地に対する思いは強い。震災当時、石油や日用品などを買い込み、被災地へ何度も足を運んだ。

 2400本限定で準備した初回製造分は1カ月でほぼ完売し、増産がすぐに行われた。現在は同市内のスーパーや物産店などで販売。ネットでも注文を受け付ける。「自分の手が届く狭い範囲でやれることをやっただけ。同じことをみんなもやってほしい」と東さんは呼び掛ける。今後、同プロジェクトはシリーズ化していく予定で、第2弾の商品は現在開発中。

 340ミリリットル入りで、価格は250円。

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