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青森の小学校跡にカフェ「王余魚沢倶楽部」 学校好きが集まり期間限定営業

王余魚沢小学校の校庭跡にテーブル席などを設ける「王余魚沢倶楽部」(左の建物)

王余魚沢小学校の校庭跡にテーブル席などを設ける「王余魚沢倶楽部」(左の建物)

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 青森・王余魚沢(かれいざわ)小学校(青森市浪岡町)跡に6月6日、カフェ「王余魚沢倶楽部」(TEL 017-752-0410)が期間限定オープンした。

体育倉庫を改修したカフェ店内

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 2006年に廃校となった同校。2008年に「あおもりNPOサポートセンター」(青森市)が地域振興の一環としてワークショップやコンサートなどを行うため借用した。「郊外でイベントができる場所を探していた」と同センターの斉藤雅美さん。カフェとなる建物は、現代版「峠の茶屋」にしようと2011年に体育倉庫を改修した。

 カフェの営業は今年で4年目。同校が好きで店長を務める中村聡さんによると、雪解けが終わる5月上旬からオープンに向けて作業を始めるという。王余魚沢地区は標高約150メートルに位置し、青森県内でも積雪量は多いエリア。今年は雪解けが早かったが、建物の老朽化や雪の重みによる劣化が年々進み、「毎年建物の修理から始める」と中村さん。

 同カフェのスタッフである長谷川裕子さんと櫛引菜穂さんは「この学校の雰囲気が好きだから」と、ボランティアで働く。「子どもたちを連れてきて、店番をしている間、一日中ここで遊ばせる。ぜいたくな使い方ができる」と笑顔を見せる。

 メニューは、王余魚沢カレー(900円)、ドリンクセット(1,200円)、B.L.Tサンドイッチ(900円)、ドリンク各種(400円)。王余魚沢カレーは今年からインターネットによる販売も始めた。水を使わず野菜の水分やヨーグルトを使うのが特長、毎年カレーを求めて訪れる人も多いという。

 「学校の活用は随時お待ちしている」と斉藤さん。校庭でバーベキューやカフェでパーティーといった利用にも対応する。「関係者や多くのリピーターはこの学校が好きで、これからも残していきたいと考えている。廃校を活用した地域コミュニティーの活性化や新しいビジネスにつながっていければ」と期待を寄せる。

 営業日時は、土曜・日曜・祝日のみ11時~17時。11月下旬頃まで。

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