
ヘッドスパ特化型デイサービス事業所「癒しの杜(いやしのもり)」(TEL 070-9253-4206)が8月23日、弘前市元寺町にオープンした。
弘前市が65歳以上を対象に行っている「生きがい型デイサービス事業」の一環。「癒しの杜」社長の齋藤綾子さんは「ストレス緩和や病気を防ぎ、高齢者の新しいケアサービスを提供したい」と話す。
齋藤さんは2015(平成27)年、齋栄旅館(元寺町)内でドライヘッドスパ専門店「marusai(まるさい)」の営業を始め、これまでヘッドスパの認定講座なども行ってきた。齋藤さんは「家を出ることがほとんどなかった80歳以上の常連客が、ヘッドスパを受けるために外出するようになり、元気になっていく様子を見たことが開業の大きなきっかけとなった」と振り返る。
デイサービス事業所にヘッドスパの出張をする機会もあり、高齢者を対象にしたヘッドスパの需要があることに気づいたという齋藤さんは「出張サービスには課題もあり、解決方法として自分でサービスを立ち上げた方が良いと考え、出店に至った」と話す。
開業場所は齋栄旅館の向かいにあった、約30年に使われていなかった薬店跡。視覚からもリラクセーションを提供したいと考え、店内をサロン風に改装した。大家の理解があったことも、後押しとなった。
利用希望者は地域の包括支援センターなどで要支援の介護認定を受ける必要がある。利用料は2時間=305円~。送迎付き。手のこりほぐしやアロマフィットバス、カフェサービスなどのメニューも用意する。
齋藤さんによると、介護福祉士などの資格を持つ藤原友希さんがヘッドスパの認定講座を受講したことも出店の後押しになったという。齋藤さんは「これまで出会ったお客さまや仲間のおかげで出店することができた。新しい介護予防や健康サポートを目指していきたい」と話す。
営業時間は、午前の部=9時~11時、午後の部=13時30分~15時30分。土曜・日曜定休。予約は電話で受け付ける。