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弘前に武蔵野うどん専門店「AOMORI屋」 うどん好きがUターン

「武蔵野うどん AOMORI屋」店主の岩瀧健司さん

「武蔵野うどん AOMORI屋」店主の岩瀧健司さん

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 うどん専門店「武蔵野うどん AOMORI屋」(弘前市松森町、TEL 0172-26-7564)が5月11日、オープンした。

豚肉汁もりうどん

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 埼玉県北部から東京都多摩地域に伝わる「武蔵野うどん」が看板メニューの同店。自家製麺したうどんを使う。弘前出身で2022年1月、約30年ぶりに東京から戻ってきた岩瀧健司さんが開業した。

 岩瀧さんは高校を卒業後、上京し、専門学校に進学。会社員などを経験した中で、武蔵野うどんと出合ったと振り返る。初めて食べた時の感動を岩瀧さんは「そば店でもうどんを注文するほどのうどん好きだったが、弘前では食べたことのないコシの強さと豚肉やネギ、だしなどの組み合わせは今でも忘れられない」と話す。

 2008(平成20)年には東京・虎ノ門に沖縄料理店「AWAMORI屋」を開いたが2019年12月に閉業。新型コロナウイルスの感染が拡大して外出自粛が増える中、岩瀧さんは製麺機を購入した。感動を忘れられなかった武蔵野うどんを自宅で再現しようと試行錯誤を繰り返し、家族や友人にも食べさせたという。

 Uターンの理由は家庭の事情で、当初は店の開業を考えていなかったという。そのうち沖縄料理店の再開を考えるようになったが、武蔵野うどんの感動を弘前にも広めたいと決意し、約1年前から出店の準備を始めた。

 出店場所は唐揚げ店の跡で、駐車場があることや居抜きで使えることから即決。店舗面積は約10坪。席数は13席。メニューは、豚肉汁(600円~)ときつね汁、たぬき汁(以上、500円~)など。「もり」または「かけ」で、うどんの重さは、ミニ(250グラム)、小(350グラム)、中(450グラム)、大(550グラム)、特大(650グラム)を用意する。

 店内に飾る看板は岩瀧さんの手作りで、「AWAMORI屋」営業時に使っていたもの。「AWAMORI屋」では「WA」の部分に円を描き、「輪」という意味を込めて「ワ」と読ませていたが、「AOMORI屋」では円を「O」と読ませる。「看板は妻のアイデア」と岩瀧さん。

 オープンして2週間以上がたち、武蔵野うどんを久しぶりに食べたと喜ぶ人や埼玉出身者が訪れることもあった。「少しずつ武蔵野うどんを弘前に根付かせていきたい」と岩瀧さん。「ソーキそばなどの沖縄料理も限定で出していきたい」と話す。

 営業時間は11時~14時45分。木曜定休。

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