日本酒メーカー「六花酒造」(弘前市宮地川添、TEL 0172-88-7280)が1月24日、「特別純米酒超辛口 杜來(とらい)」の販売を始めた。
昨年9月に立ち上げた新ブランド「杜來」シリーズの同商品。旧ブランド「じょっぱり」の技術を基に新しくなった製造環境で醸造した。「新しいブランドにして約半年。満を持して旧ブランドに寄せた日本酒を発売することにした」と同社経営企画室の高坂雄太郎さん。
六花酒造は1719(享保4)年創業の老舗で、弘前市向外瀬にあった築50年以上の酒蔵から昨年に移転。農産物直売所「ANEKKO(あねっこ)」隣に直売所併設の醸造所を新設した。移転に合わせ、主力ブランドだった「じょっぱり」から新ブランド「杜來」を立ち上げ、「じょっぱり」の生産は終了した。
高坂さんは「移転の背景には時代のニーズが変化し、設備の老朽化もあり、酒蔵移転という思い切った方向転換と新ブランド立ち上げを決意した。1仕込みのロットは少ないが、三季醸造を実現し、フレッシュの日本酒を提供できるだけでなく、品質を最優先にした環境となった」と自信を見せる。
高坂さんによると、「特別純米酒超辛口 杜來」は販売店ではすでに完売しているところもあるという。「想定以上の反応で、1.8リットルは完売。高い期待があったことを改めて感じた。年間を通じて醸造体制なので、次回の出荷は3月を予定している」とも。
価格は、720ミリリットル入り=1,760円、1.8リットル=3,520円。