青森・弘前のダンス&ボーカルユニット「りんご娘」が8月5日、「TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)2023全国選抜LIVE」で優勝した。
りんご娘は2000(平成12)年に結成し、メンバーはリンゴの品種名で活動する。代替わりを続け、現在は弘前在住のピンクレディさん、はつ恋ぐりんさん、スターキングデリシャスさん、金星さんの4人が昨年4月から活動している。
TIFは日本最大のアイドルイベントで、今年は8月4日~6日に開催した。全国選抜LIVEは、全国からアイドルがライブパフォーマンスなどで勝ち進み、優勝したアイドルは副賞としてワンマンライブのサポートを得られる。りんご娘は全国選抜LIVE予選から進み、東日本Bブロックで優勝し、TIFのステージ出演権と本戦の出場権を獲得した。本戦では全国から選ばれた8組のアイドルの中で競った。
リーダーのピンクレディさんによると、本戦当日に金星さんの体調が悪く、声があまり出ていなかったという。それでも出場した金星さんを3人でカバーし、パフォーマンスを無事終えることができた。直後に開票された配信視聴者による投票結果は1位だったが、最終結果は、翌日に発表する会場票と審査員票次第となった。
結果発表の場では、最初に発表した会場票で2位となり、審査員票の結果が注目された。ベストパフォーマンスができなかったことから、「優勝は駄目かもしれないと思っていたこともあり、優勝を告げられた時は何も考えられなかった」とピンクレディさん。
スターキングデリシャスさんは「ワンマンライブやこれからの活動のことを考えると、うれしさよりさらに飛躍しないといけないという身の引き締まる思いだった」と話す。「憧れだったTIFのステージに立て、結果を残せたことがうれしい。ファーマー(ファンの愛称)の応援があったからこそ」と、はつ恋ぐりんさん。
優勝発表時、金星さんはステージ外から結果発表を見ていたが、はつ恋ぐりんさんによると、金星さんが一番泣いていたという。金星さんは「負けたら声が出ていなかった自分のせいだと思っていた。優勝できて本当に安心した。3人の心強さを改めて実感した」と振り返る。