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弘前の万年筆専門店が創業110年 開店当時の刻印使った企画

「平山萬年堂」4代目店主の平山幸一さん。店内に飾られている看板は創業時のもの

「平山萬年堂」4代目店主の平山幸一さん。店内に飾られている看板は創業時のもの

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 弘前市土手町にある万年筆専門店「平山萬年堂」(TEL 0172-32-0880)が現在、「創業110年記念」企画を行っている。

創業時の刻印デザインを施したボールペン

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 1913(大正2)年創業の同店は現在、4代目店主の平山幸一さんと3代目の壮三さんが店頭に立つ。記念企画では、創業当時販売していたオリジナル万年筆の刻印デザインをプリントしたボールペンを、同店オリジナルインクの購入者に進呈している。

 幸一さんは「弘前さくらまつりに合わせ、ピンク色のインクを入れたボールペンで110年を祝おうと考えた」と話す。創業当時の刻印はローマ字で「SAKURA HIRAYAMA CO.HIROSAKI」と記されている。「ローマ字の使い方が今でもおしゃれに見える」と幸一さん。

 対象のオリジナルインクは、「ご当地オリジナルインク」(12種、各2,000円)、「コラボインク」(30ミリリットル=1,700円、50ミリリットル=2,200円)など。平山さんによると、ご当地オリジナルインクは2005(平成17)年ころから作り始めたという。「最初はピンクグレー。桜のピンクと弘前城の石垣をイメージしたグレーを合わせた色だった。当時は『インク沼』といった言葉もなく、今のようにファンが増えるとは考えていなかった」と笑顔を見せる。

 平山さんは「接客を大切に110年続けてきた。現在は万年筆のほかに文房具も取り扱っているが、用途に合わせた商品や優れた機能のある商品などさまざまあり、提案できることが強み。これからも当店の知識や商品数でお客さまのニーズに応えていきたい」と意気込む。

 営業時間は9時~18時。

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