柴田学園大学近くに5月30日、ビーガン料理店「北の魔女の家」(弘前市取上、TEL 0172-55-9855)がオープンした。
ビーガンランチやスイーツの提供とオーガニック食材販売などを行う同店。自然食品店「油屋福六」内にあった「五穀発酵むすび庵」の店主・安藤絵里香さんが業種変更し、移転オープンした。店名は「オズの魔法使い」に登場する「北の魔女」に由来する。
安藤さんは自身の体調不良をきっかけに食に関心を持ち、体調を管理するために食事に気を使うようになったという。「砂糖を食べなくなったら肌の調子が良くなったり、米を抜く糖質ダイエットに挑戦したら体調が悪くなったりしたこともあった。いろいろ試し、ビーガンや雑穀、砂糖不使用などにたどり着いた」と安藤さん。
「ビーガン」は、肉、魚、卵、乳製品、ハチミツを含んだ動物性食材を食べないライフスタイルのこと。安藤さんは「食肉処理することが苦手になり、自分でやりたくないことを人にやらせ、自分が食べるという考え方に違和感を覚えるようになった」と話す。「考えは人それぞれ、押し付けるわけではなく、一つの料理として楽しんでほしい」とも。
店舗面積は約9坪。席数は10席。喫茶店跡を改装し、長居できるように靴を脱いで入る小上がりを造った。店内では「油屋福六」で取り扱いのあったオーガニック食材や調味料などを販売する。
メニューは、「ビーガン雑穀ランチコース(ドリンク、スイーツ付き)」(1,800円)、ビーガン雑穀ランチ(1,200円)、ノンシュガー日替わりスイーツ(400円~)、有機国産紅茶、穀物コーヒー(以上400円)、豆乳かオーツラテ(600円)、リンゴジュース(450円)など。ランチは予約優先。前日までの予約でテイクアウトに対応する。安藤さんは「ごみ削減のため、持ち帰り用の容器を持参してほしい」と呼びかける。
安藤さんは「弘前は動物性食品や砂糖を使わない料理を食べる場がまだ少なく、関心も低い。ビーガン料理などを知るプラットホームのような店になれたら」と話す。
営業時間は11時~16時。水曜、日曜、第2・4土曜定休。