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弘前のカフェ「ミチル」が2周年 健康にこだわる食を提供

店長の樋口朝美さん(左)とスタッフの三上沙貴子さん(右)

店長の樋口朝美さん(左)とスタッフの三上沙貴子さん(右)

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 弘前市狼森にあるカフェ「36(ミチル)」(TEL 0172-78-3193)が7月30日、オープン2周年を迎える。

店内の窓から見える景色

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 自然農法によるリンゴ栽培や加工品の製造販売を展開する「みかみファーム」(弘前市清水森)が運営する同カフェ。オーガニック食材を優先的に使い、保存料や着色料などの添加物を一切使用しないことをコンセプトした料理を提供する。

 リンゴの加工場として使っていた建物をカフェに改装し、理学療法士だった樋口朝美さんを店長に起用し出店した。樋口さんは「前職で食について伝える立場にあっただけでなく、自分自身が食で体調を崩したことがあったため、食事に関して知識はあった。少しでも食から健康を考えもらえる店を作ろうと考えた」と話す。

 「専門外からの出発でメニュー作りには苦労した。オープン当初のメニューは冷製パスタとカレーとサンドイッチの3種。パスタは有機栽培した小麦を使い、自分たちでパスタの麺からを作るといった労力だけは今以上にかけていた」と樋口さん。これまで、仕入れた食材を改めて確認すると添加物が入っていたため使えなかったり、手に入らなかったため自分たちで調味料から作ったりすることもあったという。

 メニューは、マッサマンカレー、アップルグリーンカレー(以上、1,210円)、トッピングが選べるハンバーグプレート(1,100円~)、毎週メニューを替える全10品の「げつようミチル御膳」(1,760円)など。国産小麦にココナツオイルを合わせたアップルパイ「アップルロッド」(594円、夏季以外提供)や自家製アイスクリーム(396円)などのスイーツを用意するほか、平日や週末限定のメニューも用意する。テークアウトにも対応する。

 樋口さんは2年間を振り返り、「新型コロナウイルスの影響が大きかった。街なかにある店舗ではないので、感染が拡大すると客足が一気に遠のいてしまった。テークアウトやデリバリーなどで集客に努力したが、当店の魅力はロケーション。来店してもらいゆっくりしてもらうことではないかということに気付いた」と明かす。

 「客足は戻りつつある。コロナ以前より、最近はレシピを聞かれたり料理教室をやってほしいと言われたりすることも多くなった。健康に対する意識がコロナによって変わったのかもしれない」とも。

 樋口さんによると、消費者目線を常に持ち続けているという。子連れの家族が多かったためキッズメニューを増やし、6月から始めた週替わりの「きまぐれスイーツ」はリピーターでも新鮮な気持ちを持ち続けてほしいとの思いから始めた。

 樋口さんは「コロナ禍で周年イベントはできないが、3年、4年と続けられたらマルシェなどを企画したい。店名の『ミチル』はみんなの心が『満ちる』ような店という意味。原点を忘れずにこれからも店を続けていければ」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時~16時。

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