「高岡の森 弘前藩歴史館」(弘前市高岡、TEL 0172-83-3110)で現在、企画展「高岡の森どうぶつ園」が開催されている。
「動物」をテーマにした歴史資料や美術作品など、常設する刀剣を含め59点を展示する。展示作品には、「源氏物語」に登場する女三の宮の猫を描いた掛け軸や十数年ぶりに展示する個人蔵のびょうぶ「金地花鳥図」などがある。
担当学芸員の鶴巻秀樹さんは「気軽に歴史や美術に関心を持ってもらいたいため、今回の企画では古来人の身近にいた『動物』をテーマに、江戸時代以降での関わり方などを見てもらえれば」と話す。
展示する歴史資料には、弘前藩に献上されたオットセイや藩内に現れたクマやオオカミのことを記述した「弘前藩庁日記」や動物をかたどった「糸印」といった立体作品もある。「展示資料や作品の紹介文を読んで、背景にあった話や思いを想像しながら鑑賞すると、より楽しめるのでは」と鶴巻さん。
1月29日には鶴巻さんによるギャラリートークを開催する。事前申し込み不要。2月20日には特別講座「弘前藩動物記」と題し、青森大学の客員研究員で著書「弘前藩いきものがたり 弘前藩庁日記に記録された鳥獣の話」で知られる竹内健悟さんが登壇する。1月18日から始まる事前申し込みが必要。どちらも14時からで、参加無料(要観覧料)。
開館時間は9時30分~16時30分。観覧料は一般=300円、高校・大学生=150円、小・中学生=100円。3月27日まで。
※ギャラリートークは新型コロナウイルス対策により中止となりました(1月19日発表)
※2月28日まで臨時休館となりました(1月20日発表)