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弘前に古民家カフェ「山の子」 料理や食器、地元産にこだわり

「古民家カフェ山の子」店主の高木恵美子さん(中央)とスタッフ

「古民家カフェ山の子」店主の高木恵美子さん(中央)とスタッフ

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 高照(たかてる)神社近くに「高岡の森 古民家カフェ山の子」(弘前市高岡、TEL 0172-26-8785)が11月1日にオープンした。

玄米ご飯や発酵料理の小鉢が並ぶ「山の子ご膳」

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 築80年以上の古民家を改修し、青森県産食材を使った無添加の発酵料理にこだわる同店。改修にはクラウドファンディングを活用し、2018年2月にプロジェクトが成立した。

 店主の高木恵美子さんは古民家に家族と在住する。2016年4月に発生した強風で屋根のトタンが飛び、多額な修理費が必要となったため、「いっそのこと家を建て替えようと家族で話し合っていたところ、高照神社に新しい博物館ができるということを知り、立ち寄り休憩ができるような古民家カフェに改装しよう」と思い立ったという。

 当初は7月のオープンを目指していたが、改修が難航したほか、古民家での営業許可取得に時間を費やしたという。「いろりは現在の建築基準では使うことができなかったが、いろりを囲んで食べる団らんを楽しんでもらおうと残した」と高木さん。

 店舗面積は約20坪。席数は22席。食器は津軽焼をメインに使い、木村木品製作所(千年)のリンゴの木で作る箸やコーヒー豆は「けや木」(桜ケ丘)の自家焙煎でオリジナルブレンドを使う。高木さんの息子の雅紀さんが店を手伝い、コーヒーのハンドドリップやカレーを仕込むほか、82歳の母が看板娘として運営に携わる。高木さんは「オール弘前の上、オール家族」と笑顔を見せる。

 メニューの「山の子ご膳」(1,200円)は、「健康を考えた郷土食。刻んだ野菜や根菜を入れる郷土料理『けの汁』の細かさには自信がある」と高木さん。こだわりチキンカレー(800円)、きのこたっぷり山菜そば(800円)。ハンドドリップコーヒー(400円)、カフェオレ(450円)、あおもりハーブティー(500円)なども提供する。

 高木さんは気功セラピストという一面も持ち、「トータルビューティサロン ティンク」を経営していたが、「山の子」開業に合わせて店内にセラピールームを設置して移転する予定という。「今後は、岩木山の景観や無形文化財、歴史ある温泉地などを活用した観光ガイドを地域住民と一緒に取り組みたい」と意欲を見せる。

 営業時間は11時~17時。火曜定休。

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