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青森でリンゴ産業守るプロジェクト 消費者が「自分事」として知る機会を

(写真右から)葛西万博さん、プロジェクトに賛同したリンゴ農家・工藤幾意(いくい)さん、プロジェクトを運営する村上純平さん

(写真右から)葛西万博さん、プロジェクトに賛同したリンゴ農家・工藤幾意(いくい)さん、プロジェクトを運営する村上純平さん

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 青森・平川の農業法人「甚八(じんぱち)りんご農園」が現在、リンゴ産業を守るプロジェクトを展開している。

 「青森りんごの未来へ繋ぐプロジェクト」として現在、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」を通じ支援者を募集している。2020年11月にりんご卸売業「マルジンサンアップル」の子会社として創業した「甚八りんご農園」が、リンゴ産業の課題に取り組む。「甚八」の社名は、「マルジン」創業者の葛西甚八さんから取り、同社には「甚八りんご」というブランドリンゴもある。

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 青森県が発表している「農林水産業の動向統計資料」によると、2005(平成17)年では1万7301経営体あったリンゴ農家が、2015(平成27)年には約2割減少し、1万3757経営体になっているという。背景には高齢化や後継者不足がある。「甚八りんご農園」社長の葛西万博さんは「リンゴ農地も減り、耕作放棄地が増えている。数字には出にくいが、やむを得ない事情で耕作放棄地にもならない放任農地も増えている」と話す。

 葛西さんによると、青森産リンゴの市場価格は現在、海外輸出が増え安定しているが、台風やひょう害などの災害はいつ起こるか分からないという。「リンゴを次世代につないでいくため、支援者にはリンゴ産業のことを『自分事』のように学んでもらう機会を作ったり、通年で作業のあるリンゴの農作業を体験してもらったりするものになっている」とも。

 支援金は、リンゴの薬剤噴霧機「スピードスプレーヤー」、農薬、せん定道具などの購入費用に充てる。支援者へのリターン品は、クローズドのSNSコミュニティーへの招待や、リンゴの木のシェアオーナー、オンラインセミナーへの参加資格のほか、支援金が3万円以上の場合、グループ会社「南田温泉ホテルアップルランド」(平川市)の宿泊券やリンゴの木1本のオーナーコースを用意する。

 葛西さんは「リンゴ産業の将来を守るため、傍観者として黙ってはいられないのは卸売業の私たちも同じ。リンゴを消費者に届けるという立場からできることがあるのではと考えたのが当企画。青森の地域や未来のために共感いただける人はぜひ支援してほしい」と呼び掛ける。

 支援締め切りは3月27日23時59分。目標金額は100万円。

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