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青森で地元を楽しむ若者が増える ストーブ列車に冬キャンプ、温泉

ストーブで焼いたおつまみを食べながら地酒などが味わえるストーブ列車

ストーブで焼いたおつまみを食べながら地酒などが味わえるストーブ列車

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 青森・津軽エリアで現在、地元を楽しむ若者が増えている。

1月にテスト開催した「冬のまちなかキャンプ」

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 弘前の自営業の30代女性は、今年に入り津軽鉄道のストーブ列車に初めて乗った。同女性によると、津軽鉄道は自宅から1時間もしないところにあったが、利用したことはほとんどなかったという。休日を利用して日帰りでストーブ列車に乗ってみたところ、車窓からの銀世界や車内の雰囲気に非日常を感じたと振り返る。

 同女性は「電車という身近にある公共の乗り物で合法的に酒が飲めるというシチュエーションが楽しかった。地元民でもなまっていると感じるアテンダントさんの津軽弁にあらためて津軽を感じ、ちょっとした旅行気分を味わえた」と話す。「時間を作って何往復でもしたい」とも。

 アウトドア需要の高まりもあり、冬のキャンプを楽しむ人たちも増えている。岩木青少年スポーツセンター(弘前市常盤野湯段萢)では昨年12月に初めて「冬キャンプ」を企画。80人の応募があり、3月・4月にも行うことになった。

 NPO法人スポネットでは2月20日、弘前公園近くに新しくできた弘前市民中央広場「憩いの広場」(元寺町)で「冬のまちなかキャンプ」を開催する。同NPOスタッフの鹿内葵さんは「コロナで通常のスポーツ活動ができなくなったこともあり、アウトドアの企画を増やしたいと考えていた」と話す。SNSのみの告知だったにも関わらず、募集を始めて3日で定員に達した。

 鹿内さんは「女性ひとりでの参加や街中であれば安心できると、初心者の申し込みもあった」と話す。好評を受け、2月27日には弘果修斉スポーツパーク (旧修斉小学校グラウンド)でキャンプイベントを開催する予定。現在申し込みを受け付けている。

 旧岩木町在住の40代男性は、コロナによる自粛で夜の外出や飲食を避けるようになったため、休日は朝早く起きるようになったという。地元の温泉に通い始めたのは昨年10月ごろから。温泉ソムリエの知り合いから紹介されたことをきっかけに、「地元だからこそゆっくりできることや近場ですぐ行ける利点のほか、豊富な種類の温泉があることに気づいた」という。

 温泉は旧岩木町エリアだけでも30近くあり、毎週日曜に回るようになったところ、残り1つになり今週末にも全制覇することになるという。同男性は「今では会う人に薦めるようになった。津軽エリアは温泉が全国的にも多いため、弘前周辺だけでも多い。まだまだ楽しめる」と笑顔を見せる。

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