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弘前「久渡寺」で33年に一度、秘仏開帳に合わせ記念御朱印頒布へ

33年に一度の御開帳に合わせて頒布する限定御朱印

33年に一度の御開帳に合わせて頒布する限定御朱印

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 「久渡寺(くどじ)」(弘前市坂元)が2月3日から、秘仏の本尊「聖観音菩薩像」開帳に合わせ記念御朱印の頒布を行う。

書道家・原愛梨さんが「久渡寺」と描いた御朱印デザインの原本

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 津軽三十三観音霊場一番札所で「オシラサマ」信仰の聖地としても知られる同寺院。33年に一度一般公開している「聖観音菩薩像」は、昨年4月に開帳行事開催を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期となり、今年4月19日~8月21日の期間で、人が集中しないよう分散して行うことになった。

 本尊御開帳に先立ち、2月3日から5種類の特別記念御朱印を頒布する。住職の須藤光昭さんは「新型コロナウイルスの影響で先が見えない中、延期した御開帳もいつまで続けられるか分からない。節分のタイミングで御朱印だけでも先にお披露目しようと考えた」と話す。

 記念御朱印は、文字で絵を描く書道アーティストの原愛梨さんが「寺からの依頼は初」という久渡寺を描いた観音菩薩像をはじめ、久渡寺が所蔵する大きさ2メートルの「観音菩薩像の油絵」を印刷したもの、津軽塗の模様をちりばめ、昨年改修した観音堂と約200年前に書かれたという扁額(へんがく)の「聖観音」を描いたもの、地元アーティストのGOMAさんが描いた観音菩薩像と、聖心寺(百沢東岩木山)の詠歌(えいか)と奉納された観音菩薩像図を描いたものの5種類。

 御朱印にはすべて、聖観音菩薩の手形を押印する。限定御朱印は各1111枚の数量限定でナンバリングを施す。5枚すべて購入した人には、原さんが描いた観音菩薩のクリアファイルを進呈する。県外などから来院できない人向けに郵送対応も行う。

 須藤さんは「33年に一度というめったにない機会に、なるべく多くの人たちに観音さまと接してもらいたい。今は自由に楽しむこともかなわないご時世だが、一日も早い新型コロナの終息を祈っている」と話す。

 御朱印頒布料は1枚=1,000円。

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