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青森で「ゴメン」冬の薬剤散布車 「感謝しかない」とネットで話題に

話題を集めている薬剤散布車(写真提供=村上悠也さん)

話題を集めている薬剤散布車(写真提供=村上悠也さん)

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 青森・弘前の国道7号線を走る凍結抑制剤の散布車が現在、ネット上で「許せる」と話題を集めている。

「散布中」と表示される薬剤散布車

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 黒石在住のツイッターアカウント・村上悠也(@u8murakami)さんが1月19日にツイートした投稿には、薬剤散布車の後部に「ゴメン」「おそいよ」と、電光掲示板などに付着した雪の上に書かれてあった。ツイートは現在、3万5000以上のリツイート、20万以上のいいねが寄せられている。

 話題となった薬剤散布車は、国土交通省東北地方整備局青森河川国道事務所弘前国道維持出張所(弘前市城東中央)が管理するもの。同所は国道7号線の碇ヶ関から浪岡までの約50キロと津軽自動車道の浪岡から柏までの約20キロ、鯵ヶ沢道路の約4キロを管理し、除雪や排雪なども行っている。

 凍結抑制剤として塩化ナトリウムを散布する薬剤散布車は、朝夕のラッシュ時間前の1日2回出動しているという。作業車にはオペレーターが2人乗り込み、それぞれ運転と散布を担当する。

 所長の野呂琢さんによると、作業は法定速度を守り、周囲に気を遣いながら走っているという。同日は朝からふぶき、出発前点検前の際に、オペレーターがあとから消せば良いと電光掲示板上に付着した雪に書いたことがきっかけだった。「電光掲示板には見えるように『散布中』と表示しなければいけないが、急いでしまったため消し忘れたようだ」と野呂さん。

 ネットには「雪道をきれいにしてくれてありがとうございます」「許せるどころか、むしろ感謝しか無い」との声もあり、野呂さんは「除雪作業はなかなか理解されにくいため、リツイートの多さや好意的なコメントが多く、驚いている」と話す。

 「除雪作業ではドライバーや周辺住民の皆さまにご迷惑をお掛けするが、これからも安全に注意しながら除雪作業を進めるので、皆さまのご理解とご協力をお願いしたい」とも。

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