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「津軽龍神霊場」巡り 9つの神社と寺院がコラボ企画

津軽龍神霊場のポスターのデザインは田川さん自ら担当した

津軽龍神霊場のポスターのデザインは田川さん自ら担当した

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 津軽エリアにある神社と寺院が現在、龍穴(りゅうけつ)を巡る「津軽龍神霊場」企画を展開している。

平川の猿賀神社で用意する御朱印

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 廣田神社(青森市)、青龍寺(青森市)、久渡寺(弘前市)が中心となり、津軽エリア9つの寺社が参加する同企画。神々が宿るとされる龍穴を巡り、心身を清めて幸福を願う。廣田神社宮司の田川伊吹さんは「神道と仏教が宗教を超えて龍神という枠で行う取り組みとしては全国的に珍しいのでは」と話す。

 田川さんによると、津軽地域には龍神信仰が古くからあり、神道では龍神、仏教では龍王が宿る龍穴を祭る寺社が各所にあるという。「青龍寺と久渡寺からお話をいただいたのは今年5月ころ。龍脈を巡ることで、困難に直面した救済力を頼むという信仰を伝えたい」と田川さん。

 田川さん自身、宗教の枠にとらわれない企画を過去に行ったことがあったという。「キリスト教と仏教と神道でコラボした音楽フェスを開催したことがある。ほかの宗教のことを知らないことが多く、交流することで新しい発見や違いを知ることができる」と笑顔を見せる。

 ポスターや11月中に配布予定のパンフレットのデザインは田川さんが担当した。「潤沢に予算があったわけではないので手を挙げた」と田川さん。三種の神器と仏教の法具をモチーフにした龍神紋をデザインし、龍も描いた。パンフレットには御朱印の受け方や寺院と神社のそれぞれの参拝方法を紹介するページも用意する。

 SNSや口コミで企画を知り、すでに巡拝している人もいるという。「9カ所は距離にして190キロ。車で移動すれば、8時間半程度で1日でも回れる」と田川さん。「期間限定というわけでなく、今後さらに参加する寺社を増やし、新型コロナウイルスが終息したころには、龍穴で結ばれた寺院や神社でイベントなどを開催できたら」と期待を寄せる。

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