青森・西目屋の乳穂ヶ滝(におがたき)の「氷瀑(ひょうばく)」が1月18日、完全氷結に届かず崩落したことが分かった。
厳冬期になると迫力ある氷瀑が見られることで知られる同滝。高さ33メートルの直瀑(ちょくばく)型で今年は2018(平成30)年2月ぶりの完全氷結が期待されていた。年明けからまとまった寒波の影響で着実に氷柱が伸びていたが、完全氷結まで約1メートル届かなかった。
西目屋村産業課では1月5日から観測を始め、毎朝9時に撮影した写真をインスタグラムに投稿していた。同課担当者は「16日午後の観測ではまだ氷結していたが、翌17日午前に見た人のツイッターではすでに崩落していたようだ」と話す。
毎年2月の第3日曜に開催される「乳穂ヶ滝氷祭」では滝の氷結具合で農凶を占う。今年は新型コロナウイルスの影響で祭りは中止となったが、ライトアップは2月1日から28日まで実施する予定。
同課担当者は「3年前は乳穂ヶ滝氷祭の後に氷結した。今年はまだ1月。チャンスはまだあるかもしれない」と期待を寄せる。