弘前文化センター(弘前市下白銀町)1階美術展示室で11月22日・23日、「目が合うひろふ動物園展」が開催される。
弘前大学教育学部附属中学校3年生によるアートプロジェクト。今年で6回目となり、動物のオブジェなどを生徒たちが1年かけて美術の授業中に製作する。過去の作品には、東京藝術大学や岐阜県美術館など県外で展示される機会もあった。
今年は3年生5クラスから15作品を展示。1クラスで男女混合の3チームに分かれた。製作には組ねぷたの技法などを使う。下絵を描いた後、針金を使い骨格を作り、新聞紙で肉付けする。今年は「目が合う」というテーマに添い、人形の目にこだわったり、人と同じ目線となるように中には2メートルの大きさとなったりする人形もいる。
告知ポスターに「闘え」と書いたことについて、同中学校の美術科担当・蒔苗靖子さんは「今年は新型コロナウイルスの影響で、修学旅行の中止や部活動、勉強と多くの不便さや不自由さを感じる年になった。意識はしていないかもしれないが、今も闘い、これから闘い続けていく意味を込めた」と話す。
同展は今年で最後になるという。蒔苗さんは「動物園展は最後だが、アートプロジェクトは続けていく。2年生が現在、来年の作品を制作中」と話す。
開催時間は9時~15時。入場無料。