「西目屋薪(まき)エネルギー」(中津軽郡西目屋村、TEL 0172-55-6518)が8月26日、キャンプ用まき「白神の炎」の通信販売を始めた。
世界自然遺産・白神山地を有する西目屋村で2017(平成29)年に創業した同社。木質バイオマスに特化したコンサルティング会社「森のエネルギー研究所」(東京都)の子会社として、同村の森林資源活用政策に合わせ、木質バイオマスエネルギー利用施設に対して木質燃料としてまきを供給している。
キャンプ用まき販売について、同社の販売担当者・嶋中泰彦さんは「『ソロキャンパー』や『女子キャン』という新しい言葉が生まれる昨今、オフシーズンとされていた冬のキャンプも大きな伸びを見せる傾向にあり、キャンパー向けにまき需要が年々高まっている」と話す。
地元民向けにストーブ用まきの販売は創業当初から行っており、豊富な森林資源を生かした供給量で、ファミリー層、ソロキャンパーそれぞれのスタイルに適したまきの長さや必要量を提供できるよう、まき商品を開発したという。「ソロキャンプ用のまきが意外と手に入らないという声などを聞き、広葉樹に特化した当社ならではのまき商品の提供を考えた」と嶋中さん。
まきは同村と周辺地域からナラやブナなどを長さ15~17センチ、太さ4センチにそろえ、ミニサイズのたき火台などに合わせる「ソロキャンプ向けミニたき火台用」(5キロ=1,860円)や一般的なたき火台に使える長さ30センチ、太さ8センチの「キャンプ向け一般サイズ」(10キロ=2,470円)などを用意する。現在まき購入者を対象に、たき付け用の針葉樹材1本進呈も行っている。送料無料。
嶋中さんは「使いやすい形でまきを届けるだけでなく、『エネルギーの地産地消』を目指している。西目屋村や白神山地と、エネルギーや環境問題に貢献するまきの有用性にも関心を持ってもらえれば」と話す。