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青森・尾上駅近くの「大和温泉」で手ぶら入浴 3代目が立ち寄り客狙い

ロゴ入りタオルを手に持つ3代目店主・工藤卓輝さん

ロゴ入りタオルを手に持つ3代目店主・工藤卓輝さん

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 弘南線・津軽尾上駅近くにある温泉施設「大和温泉」(平川市中佐渡、TEL 0172-57-2852)が2月1日、「手ぶらで入浴サービス」を開始した。

男湯の大浴場

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 3代目・工藤卓輝さんが企画した同サービスは、専用のバスタオルとフェースタオル、シャンプーやリンスを貸し出し「手ぶら」で入浴が楽しめるというもの。「国指定名勝の盛美園が近いことから観光客が立ち寄ることが多く、地元の人にも気軽に足を運んでもらえるように考えた」と工藤さん。

 大和温泉は1938(昭和13)年創業で、開業当初は銭湯だった。1977(昭和52)年には地下800メートルで温泉を掘り当て、温泉として営業開始。銭湯時代の名残がある大浴場や50年以上も稼働し続ける釜型ヘアドライヤー、自動肩たたき機などがある。併設する休憩施設は現在使われていないが、出前などを頼み休む人や県外からも訪れる入浴客が休憩していたこともあったという。

 工藤さんは2018(平成30)年まで平川の介護施設に勤務。祖母の体調不良をきっかけに、3代目として温泉を継続させることを決意する。「高齢化する親だけでは経営が難しく、『存続してほしい』といった地域住民の声を聞き、仕事を辞めて継ぐことにした」と工藤さん。

 昨年12月に店舗ロゴを刷新。ホームページを立ち上げ、館内にはWi-Fiを設備。SNSを活用した情報発信など、少しずつ新しいことに挑戦しているという。「手ぶらで入浴サービスは準備前からホームページで告知していたところ、仙台からの観光客が立ち寄ってしまい対応に慌ててしまったこともあった」と笑顔を見せる。

 工藤さんは「昭和レトロな雰囲気を活用したアイデアはたくさんあり、一つずつ仕掛けていければ」と意欲を見せる。

 営業時間は7時~22時。入浴料は、一般=400円、小中高学生=160円、6歳未満=60円。手ぶらで入浴サービスは650円。

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