青森・深浦にあるイチョウの巨木「ビッグイエロー」が現在、見頃を迎えている。
北金ヶ沢地区にある高さ約31メートル、幹の太さは約22メートルのイチョウは樹齢1000年を超えると言われ、2004(平成16)年には国の天然記念物に指定された。ライトアップは8回目で、今年は11月7日から始まった。
深浦町では国指定の天然記念物としてもっとアピールしようと、「ビッグイエロー」と名付け観光誘客を図っている。深浦町観光課の鈴木マグローさんは「周辺住民には神木とさていたため当初は叱られるのではと、不安もあったが『いいものを見せてもらった』と地元の方から感謝の言葉をもらったこともあった」と振り返る。
今年の紅葉は例年より1週間程度遅いという。「昨年も遅かったが、ようやく7~8割の色づき。今後は散っていく葉もあり、1週間程度は見頃が続くのでは」と鈴木さん。
今年は初の取り組みとして幹周辺にスピーカーを設置したほか、隣接する国道101号線沿道の木を伐採したという。「遠くから見るビッグイエローの圧倒的な大きさはもちろん、幹周辺も見物客に人気が高い。スピーカーからオルゴール調の曲を静かに流し、幹周辺の包まれるような雰囲気を演出した」と鈴木さん。
鈴木さんは「深浦の夜は気温が0度になることもある。防寒具をしっかりと着込み、イチョウの木の中では日本一の大きさを誇るビッグイエローのライトアップを楽しんでほしい」と呼び掛ける。
点灯時間は16時30分~20時30分。ライトアップは12月1日まで。