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弘前の日本茶専門店で創業50周年祭 2代目社長が日本茶の魅力伝える

玉雲堂の渋谷拓哉さん

玉雲堂の渋谷拓哉さん

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 弘前の日本茶専門店「銘茶の玉雲堂(ぎょくうんどう)」(弘前市田町、TEL 0172-32-6884)で11月22日、創業50周年大創業祭が開催された。

「銘茶の玉雲堂」大創業祭のギャラリー会場

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 日本茶や急須、茶道具を取り扱う同店。1968(昭和43)年に現社長の渋谷拓弥さんの父・龍一さんが創業した。渋谷さんによると「祖父が営んでいた骨董(こっとう)品店で商品を見ながら茶を飲むお客さまが多かったことから、祖母が『茶葉を売ってみては?』と助言したことから日本茶を売り始めた」という。

 笹森町で創業し、1975(昭和50)年に宮園へ移転。1993(平成5)年にはリンゴ倉庫をギャラリーとして改修し、倉庫前に店舗を作り、2度目の移転をした。茶道具専門店や喫茶店を出店していたこともあった。

 渋谷さんは生まれた時から日本茶に囲まれた生活をしていたため、自然と家業を継ぐものだと感じていたという。2008(平成20)年に創業40周年の節目で2代目社長として事業を継いだ。「周年イベントは過去に行ったことがあり、来場者に人力車で街中を巡るサービスをしたこともあった」と渋谷さん。

 50周年は昨年だったが、渋谷さんによると弘前を中心とした津軽エリアで次々と閉店している日本茶店を手伝いに行っていたという。「日本茶業界に限らず、近年、特に地方は後継者不足などを理由に事業が閉業している。同業者でも継げられるなら残せる方法があってもいいのでは。そうしなければ地元の産業は衰退していく」と危惧する。

 創業祭期間中は、一番茶を含む日本茶葉を特価で販売するほか、ギャラリーでは15人の作家による手仕事展を開催し、リンゴや野菜などの直売も行う。渋谷さんは「健康志向の日本茶やボトルで飲む方法など、新しい日本茶を提案することもできる。50年の節目のイベントをみなさんと一緒に作っていければ」と話す。

 営業時間は9時~18時。11月24日まで。

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