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青森・黒石産のすし米「ムツニシキ」、県内のすし店27店で活用へ

試食会で提供されたすし

試食会で提供されたすし

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 青森・黒石産のすし専用米「ムツニシキ」が11月1日、新米の流通が始まった。

稲穂にひげ(のぎ)がないのが特徴のムツニシキ

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 ムツニシキは黒石市がブランド化を目指すすし専用米。1972(昭和47)年に生産が始まり津軽地方で広く栽培されたが、1999(平成11)年以降「つがるロマン」の需要増大により、近年は生産が途絶えていた。

 2015(平成27)年に黒石市と地域の若手農家グループ「南黒おこめクラブ」がムツニシキ生産を再開。昨年から流通を始め、青森県内25店のすし店などに販売していた。

 今年の新米販売が始まる11月1日の「すしの日」を前に、10月28日は松の湯交流館(黒石市中町)で地元報道関係者やご当地アイドルらを招きムツニシキを使ったすしの試食会が行われた。参加者からは「すしに合う」「違いが分かる」など声が上がっていた。

 南黒おこめクラブ会長の工藤文秀さんによると、ムツニシキは丈が高く倒伏しやすいことが生産の途絶えた原因の一つという。「収穫量が課題。青森の新ブランド米『青天の霹靂(へきれき)』に負けないようなブランド米にしたい」と意欲を見せる。

 今年はムツニシキ使用店が2店増え、県内27店となった。一般販売は行っていないが、使用すし店での販売は予定しているという。

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