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青森出身・米ニューヨーク在住の作曲家が27年ぶり、母校で演奏会

母校の後輩たちにピアノ演奏を披露した金澤恵之さん

母校の後輩たちにピアノ演奏を披露した金澤恵之さん

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 板柳町立板柳中学校(青森県北津軽郡板柳町)で11月22日、ニューヨーク在住の作曲家・金澤恵之さんがレクチャーコンサートを行った。

佐藤ぶん太、さんの津軽横笛とコラボしてオリジナル曲「郷愁」を披露した

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 板柳出身でピアニストの金澤さん。母校となる同校で初の演奏を披露したほか、米ニューヨークでの生活を「ニューヨークでくらすこと・音楽家としていきること」と題して講演を行った。金澤さんによると同校には27年ぶりに訪れたという。

 金澤さんは4~5歳からピアノを始め、同校在学中に作曲家を目指すようになった。東京芸術大学作曲科を卒業後、東京で活動をしていたが、2006年にニューヨークへ行くことを決意。「英語が話せたわけではないし、思いつきだった」と振り返る。

 現在、金澤さんはニューヨークで音楽教室を開きながら、作曲活動を行っているという。講演では、商業音楽と芸術音楽の違いをはじめ、「耳かきやオムライスがない」など文化の違いをクイズ形式で伝えたほか、日本とアメリカの学校の違いなども紹介した。

 講演後半には、生徒たちと一緒に作曲を行った。各学年の生徒から好きな音階を2つずつ聞き取り、6つの音階を中心に組み合わせた約2分間の即興音楽を演奏して会場を沸かした。

 最後に金澤さんは「事前アンケートの結果では将来の目標や職業が決まっていない生徒が多かったが、アンテナを広く持って夢中になれるものを見つけ、望まない結果でもポジティブに捉える気持ちを常に持ってほしい」とエールを送った。

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