弘前市立博物館(弘前市下白銀町、TEL 0172-35-0700)で現在、企画展「こども博物館-子供たちに知ってほしい弘前-」が開催されている。
本年度から市内の小中学校で始まった郷土学習「ひろさき卍学」の理解を深める機会として企画。博物館で所蔵するびょうぶやねぷた絵の展示のほか、実際に使われていたエンフィールド銃や火縄銃の重さを体験できるなどのコーナーを設ける。
体験コーナーでは銃のほか、模造刀を手にすることができたり、甲冑(かっちゅう)の重さと同じ服を着たりすることもできる。引き伸ばした江戸時代の古地図の上を歩く展示や東北初の近代デパートといわれる「かくは宮川」の絵や菊池薬局(土手町)が明治時代に使っていた金看板の展示などもある。
学芸員の棟方隆仁さんは「市内小中学校全校の校歌の展示が目玉の一つ。長年の企画だった」と話す。校歌には理想の生徒像を反映したものや、創立年を歌詞に入れ学校の歴史を自然と覚えられるものもあるという。「その地域の特徴を生かした歌などがあり、考察すると奥深い」とも。
棟方さんは「子どもだけでなく大人にも楽しめる内容にまとめてあるので、足を運んでほしい」と呼び掛ける。
開催時間は9時30分~16時30分。12月2日まで。11月19日休館。