弘前の大衆食堂「さんくまむ」(弘前市青山)が10月27日、移転オープンした。
8月31日に休業した同店が、同区画内にあった「弘前青山 街の直売所」跡に移転しオープンした。店主の佐藤共伸さんは「突然の休業でバタバタと再開することになった。告知不足で中には驚くお客さまも多くて恐縮」と苦笑する。
1991年、コンビニエンスストアとして始まった同店。「大切な人にご飯を届けたい」という思いから「お母さん、ありがとう」を意味する店名で総菜も取り扱った。次第に人気となった総菜をメインにし、大衆食堂として業態を変更したのは2002年。以来、飲食店として営業することになった。
店舗面積は28坪、席数は35席。各種ラーメンは自家製麺を使い、「味噌(みそ)ラーメン」(750円)は、津軽みそと信州みそを約80種のスパイスを加えてブレンドし、1週間寝かせたものを使う。肉野菜炒め定食(880円)、焼き肉定食、ユーリンチー定食(以上980円)、カレーライス(600円)などを用意する。
「小学生のころの夢が『中華料理店の店主』だった。今はそれに近いことができるようになったのかも」と笑顔を見せる佐藤さん。「メニューは今後も増やしていきたい。新店舗に慣れていないため提供はまだできていないが、人気だった広東麺や焼きそばなども扱い、将来的には持ち帰りできる総菜などもできれば」と意欲を見せる。
営業時間は11時30分~22時30分。水曜定休。