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弘前大学医学部で「津軽弁講座」 津軽弁使った医療用テキスト、話題に

ネット上で話題となっている「医療用 津軽のことば」

ネット上で話題となっている「医療用 津軽のことば」

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 弘前大学(弘前市文京町)医学部の津軽弁を紹介したテキスト「医療用 津軽のことば」が現在、ネット上で話題となっている。

津軽弁「ガッパどなる」は「表現つくすことは困難」と訳されている

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 きっかけは、現役医学部生のツイッターによる投稿。「出た!弘前大医学部名物!!!」と同テキストの写真付きで9月2日に発信した所、1万近くのリツイートがあり、中には同市出身のポップアート作家・奈良美智さんもリツイートした。

 同テキストは「地域医療学講座」という授業で使われる参考資料。津軽弁を習得するための教科書ではないため、授業には使われず、生徒たちの今後の研修や実習などで地元の患者とコミュニケーションする際の参考になればと、非常勤講師の石戸谷忻一さんが1997年に作成した。加筆などを経て、現在では約400語を収録。全26ページにわたって津軽弁を翻訳している。

 「け」といった1つの単語には3つの意味があり、「アグド」(踵部)や「アゲタ」(上あご)といった少しの言い回しでまったく別の意味になる津軽弁を紹介する。医学部長の中路重之さんは「臨床にはコミュニケーションはもちろん、言葉の理解は大事」と話す。「その意図がなくても患者さんに失礼なことを言ってしまうケースもあった」とも。

 同大の医学部は半数が県外出身者と言われ、実際に受講をしたという生徒からは「津軽弁でしか伝えられない症状があることが分かった」「青森には津軽弁のほか、下北弁、南部弁があり、同じ言葉でも違う意味になったり、使われ方が違ったりする。勉強になる」といった声があった。

 中路さんは「実は石戸谷先生が自費で作っている資料」と明かす。

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