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弘前の和菓子店「開源堂川嶋」が秋限定スイーツ 伝統料理踏まえ開発

3代目店主の川嶋将晃さん。ツイッターアカウントでは川嶋さんの日常も垣間見ることができる

3代目店主の川嶋将晃さん。ツイッターアカウントでは川嶋さんの日常も垣間見ることができる

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 弘前の和菓子店「御菓子司 開源堂川嶋」(弘前市品川町)が9月7日、秋限定商品「胡麻道楽」「鬼芋餅」の販売を始めた。

開源堂川嶋の「胡麻道楽」と「鬼芋餅」

 胡麻道楽は、津軽の伝統的な郷土料理「胡麻まんま」をヒントに、黒胡麻を練りこんだおこわの中に粒あんを包んだもの。鬼芋餅は、津軽の伝統的なお菓子「くじら餅」をベースに、サツマイモとこしあんを混ぜ込んで蒸したもので、どちらも15年ほど前から販売しているという。

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 1925(大正14)年創業の同店。3代目店主の川嶋将晃さんは市内の高校を卒業し、東京の製菓学校を経て千葉県の和菓子店で経験を積む。1995年ごろに弘前へ戻り家業を継いだ川嶋さんは新商品の開発に励み始め、2002年に最初のオリジナル商品「栗のかくれんぼ」を開発。同年8月に開催された弘前出身の画家・奈良美智さんの個展とのコラボ商品で、奈良さんが作った焼き印を施した。

 以後も新商品の開発を進め、現在では季節ごとに約50種、年間を通して200種以上の和菓子を一人で手作りしているという。月1回、同市内のイトーヨーカ―弘前店(駅前)で開かれるカルチャー教室で和菓子作りも教えている。当初は設備が限られていたため、比較的簡単に作れる煉切(ねりきり)菓子がメーンだったが、受講生の要望に応えて最近では桜餅やうぐいす餅など季節の和菓子も教えるようになった。そのための厨房の設備は、川嶋さんが自腹で用意したという。

 「新商品開発も和菓子教室も、お客さまの声を身近で耳を傾けて要望を取り入れるため。接客も可能な限り自分が行い、商品を説明するようにしている」と川嶋さん。ツイッターアカウントでは、店や商品の情報を日々発信し、秋田県や岩手県のフォロワーが観光で訪れた時に土産を買うため来店するようになったという。

 胡麻道楽(141円)は12月初旬まで。鬼芋餅(141円)は年内いっぱいまで、それぞれ販売する。

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