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弘前で5年ぶり「沢田のろうそくまつり」 豊凶を占う伝統行事

岩肌に立てられたろうそく

岩肌に立てられたろうそく

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 弘前市沢田地区で2月12日、450年以上続く伝統行事「沢田のろうそくまつり」が5年ぶりに行われた。

参道を登るたいまつ行列

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 高さ10メートルほどの岩壁の洞穴にある「沢田神明宮」の祠(ほこら)やその参道にろうそくを立て、五穀豊穣(ほうじょう)などを願う同祭。ろうそくの火を一晩中ともし、ロウの溶け具合と祠内にできた氷柱の大きさを見てその年の豊凶を占う。

 会場ではかがり火をつけ、参道をたいまつ行列が登り、雪で作られたステージでは登山囃子(ばやし)などが披露された。祠内では岩肌にろうそくを立て、願い事をする参拝客の姿があった。

 沢田地区は弘前の中心市街から15キロほど離れた南西の山間部にあり、6世帯しかない集落で行われる。1年で旧暦1月15日の1日のみ開催することもあり、急いで駆けつけたという60代女性は「5年ぶりの再開と聞き、間に合って良かった。幻想的な風景はもっと多くの人に見てもらいたい」と話す。

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