「古遠部（ふるとおべ）温泉」（平川市碇ケ関、TEL 0172-46-2533）が1月8日、「泉質自慢ドバドバ掛け流し100」ランキング全国1位に選ばれた。

毎分500リットルの湯量がある古遠部温泉

　全国の温泉好きが所属する「ひなびた温泉研究所」の研究員500人が源泉掛け流し温泉を選ぶ同ランキング。同日刊行された「ドバドバ温泉ドバイブル」（みらいパブリッシング）が古遠部温泉の1位を発表した。

　古遠部温泉は1986（昭和61）年に開業した温泉宿で、秋田県境の山あいに位置する。温泉の湧出量は毎分500リットル、源泉温度は42.8度。温泉愛好家からは「トド寝」ができる秘湯として知られ、全国から訪れるファンも多い。加水なし、加温なし、循環ろ過なし、消毒なし、入浴剤なしが認められ純温泉協会から純温泉に認定されている。

　選定理由について、「ひなびた温泉研究所」研究員の森泰成さんは「析出物が積もった湯室（ゆしつ）の美しさや源泉井戸から湯口（ゆぐち）までの距離が短く、新鮮な湯をダイレクトに感じられることなど、湯の効能はもちろん、さまざまな魅力があった」と話す。

　「古遠部温泉」社長の後藤正男さんは「自分が好きだった温泉だったからこそ、2023年に前社長から当温泉宿の経営を引き継いだ。そんな温泉が全国の温泉好きから1位に選ばれたことは光栄でうれしい」と笑顔を見せる。