青森県西目屋村産のリンゴが12月18日、帝国ホテル(東京都千代田区)で開催されたカタールの建国を祝うレセプションパーティーの会場に出品された。
カタール建国記念パーティー会場に出席した西目屋村の関和典村長(中央)と同村の長利教育長(左)、カタールのビラール日本大使(右)
同村は2012年から、イタリアンレストランCOVA TOKYO(東京都千代田区)にリンゴをはじめとした地場産の農産物を出荷している。今回のパーティーに出品したリンゴには、カタール国旗と日の丸の絵を入れた物。同レストランを統括するCOVA JAPAN社長の南里清久さんの発案で同村が手掛けた。南里さんは国内・海外に展開する自社店舗を通じて西目屋村のPR活動に励んでいることから、南里さんの友人であるカタール首長国ヨセフ・モハメド・ビラール大使を通じて同リンゴが大使館に納品され、パーティーに並ぶことになった。
同パーティーには関和典村長が出席。カタール政府関係者と交流し、同村の農産物や世界遺産・白神山地のPRを行った。同村産業課の竹内賢一郎さんは「晴れの席に招かれて緊張した。西目屋とカタールの交流を強める大事な第一歩となった」と話す。
同村のリンゴは2015年には世界遺産を管轄する仏・パリのユネスコ本部まで送られる予定。このリンゴはユネスコのロゴが入った物となるという。竹内さんは「世界遺産・白神山地のリンゴをユネスコへ、というストーリーは南里さんが描いてくれたもの。これを生かして西目屋のリンゴをさらに世界へ羽ばたかせたい」と意気込む。