弘前の唐揚げ専門店「マルミヤ 楮町店」(弘前市楮町)で2月1日、焼き鳥の販売が始まる。
東京で焼き鳥店「かくみ」(武蔵野市吉祥寺本町)を経営していた宮川昌己さんが店主を務める同店。宮川さんは2011年に弘前に帰郷し、2017年1月には「からあげマルミヤ」(栄町)を立ち上げ、同年7月に2店舗目として同店を開業した。
「弘前で焼き鳥をやることは将来の夢だった」と宮川さん。設備や人員が足りず踏み切れずにいたところ、「かくみ」の開業を手伝い同級生でもあった齊藤一秀さんが離職したことを聞き、声を掛けたことが焼き鳥を始めるきっかけという。
焼き鳥は「ねぎま」と「もも正肉」のみ(各150円)。「焼き鳥をやるからには師匠や弟子たちに恥ずかしくないものを提供したい」と宮川さん。「かくみ」で使っていた紀州備長炭を取り寄せ、機材も当時とすべて同じ環境に整えるこだわりを見せる。
焼き鳥は店外で焼いて提供する。理由について、宮川さんは「焼き鳥は煙が大事で、燻(いぶ)すことで味や香りが引き立つ。店内では唐揚げを提供しており、現在のところ換気設備も不十分であるため、焼き鳥は店外で焼くことにした」と話す。
「試験的に始めたところ煙の問題はなく、焼き台の近くは暑いため、寒さも問題はなかった。近くを通りかかった年配の男性が『おいしい』とポロっと食べた感想を言ってくれたことがうれしかった」と笑顔を見せる。
営業時間は11時~19時。焼き鳥販売は15時~18時30分。土曜・日曜定休。