青森のダンス&ボーカルユニット「りんご娘」が3月12日、新曲「101回目の桜」のリリースを弘前公園の桜守(さくらもり)に報告した。
りんご娘は弘前を中心に青森県内外で音楽・芸能活動を通し、青森の発信や農業活性化を目的としたご当地アイドル。メンバーの名前は全員リンゴの品種で、現在は王林(おうりん)、とき、ジョナゴールド、彩香(さいか)の4人となる。
4月3日にリリースする同曲は、活動を開始した2000年9月にリリースしたデビューシングル「LOVE & SOLDIER」から数えて18枚目。作曲と編曲は「AKB48」や「嵐」などの楽曲に携わった経験もある多田慎也さんと生田真心さん。2人は16枚目のシングル「Ringo star」から製作に参加し、今回で3回目。作詞はリンゴミュージック代表の樋川新一さんと多田さんとの共作となった。
同日、りんご娘が訪れたのは弘前公園の桜を管理する樹木医「桜守」の小林勝さん。樋川さんによると、桜をテーマにした新曲のアイデアを発案し、多田さんと一緒に昨秋に小林さんの元を訪れたという。
多田さんは「『木に気持ちはあるんですか?』とか『桜は死なないのですか?』といった見当違いの質問をしたにも関わらず、小林さんは丁寧に答えてくれた。その中で『桜は死なない』といった答えが今回の作詞に大きな影響を与えている」と話す。
同曲は「死生観」を歌うバラード曲で、「迷いながら時間をかけて作った」と多田さん。レコーディングは東京で行った。「テーマが難しく、少ない時間の中でアイドルとしてはかなり追い込んで録音した」と振り返る。
同曲を試聴した小林さんは「アイドルの曲というと抵抗はあったが、私のような年配にも耳に残った」と話す。桜守の橋場真紀子さんは「毎年桜が開花すると『咲いてくれてありがとう』という気持ちになる。そんな気持ちを歌っており、散っていく時に聞くとぴったりかもしれない」と話す。
りんご娘のリーダー・王林は「弘前の桜まつりは今年で100周年。来年もまた来るきっかけになるような思いを込めて101回目としている。大切な人たちとまた今年も桜を見ることができる感謝の気持ちを伝えていきたい」と話す。
価格は1,000円。発売日は4月3日。