弘前の醸造所「GARUTSU(ガルツ)代官町」(弘前市代官町)が3月1日、「樽(たる)生シードルGARUTSUプロジェクト」を始動した。
リンゴ酒「シードル」を製造する同醸造所。同プロジェクトでは、地元産のリンゴで作ったシードルを弘前で根付かせることを目的に、たる生シードルの販売を行う。ガルツの櫻庭真衣さんは「たる生での地シードル提供は全国初なのでは」と話す。
販売するたる生は10リットルでアルコール度数は8度。櫻庭さんによると、開封後約30日間は特徴の強炭酸が味わえるため、短期間で飲み切る必要がなく、瓶の販売しかなかったシードルより販売ロスを減らし、取り扱いやすい酒になるという。「飲んで頂ける機会を増やしたい」と櫻庭さん。
ホテルニューキャッスル(上鞘師町)9階のレストラン「ベルビュー」では現在、たる生シードルの提供を行っている。同レストランの山田一人さんは「当ホテルは今年、創業40周年を迎える。地元の物を使った新しい取り組みを今後も取り入れていきたい」と意欲を見せる。
同ホテルでは、1杯500円で販売するほか、フリードリンク(2時間=2,160円)メニューにも加えて提供する。山田さんは「今後はシードルを使ったカクテルの提供も検討している」と話す。
前田酒類販売食品(和徳町、TEL 0172-35-6655)ではたる生シードルのサーバーレンタルにも対応する。