弘前公園(弘前市下白銀町)で2月9日、「弘前城雪燈籠(どうろう)まつり」が開催され、市民グループ「ぱやぱやらぼらとりー」がプロジェクションマッピングを行う。
足の動きに反応して水面の波紋のようなプロジェクションマッピングで遊べるブースを設置する
弘前市民の手作りによって行われる同まつりでは、プロジェクションマッピングも市民による手作り。制作したのは、同市民グループ代表で会社員の葛西薫さん。独学で得た知識で雪灯籠に披露したことがきっかけとなり、毎年出展している。今年で7回目となり、昨年はアニメ「ふらいんぐうぃっち」とのコラボ企画だった。
同プロジェクションマッピングは、陸上自衛隊弘前駐屯地の協力隊員らが制作した弘前にある建築物の大雪像への投影が特徴。今年は幅14メートル、高さ9メートル(台座2メートル)の弘前市役所となった。同市役所は建築家の前川國男さんが手掛けている。
約6分間の映像は、錯覚や錯視を利用したプロジェクションマッピングになるという。8日の最終チェックを完了した葛西さんは「今回は初めて斜めに作られた雪像へのプロジェクションマッピングとなり、ち密な計算が必要となった。実際に制作していただいた雪像は設計図と違うところがどうしても出てくるため、最終調整まで綿密に行った。ぜひ実際の目で見てほしい」と自信を見せる。
会場では、モーションキャプチャデバイスを使ったプロジェクションマッピングを設置する。足の動きに反応して雪の上で水面を歩いているように波紋が起こる仕掛けで、葛西さんは「子どもだけでなく、大人も楽しめる」と話す。
上映時間は18時~20時30分(毎時0分と30分の計6回。10日の19時は花火とのコラボ)。2月12日まで。