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弘前に「友達の家」コンセプトのブックカフェ 店主の蔵書5000冊を開放

店主の小林達也さん

店主の小林達也さん

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 弘前の桔梗野地区の住宅街に12月26日、ブックカフェ「けやぐの家(え)」がオープンする。

「友達の家」をコンセプトにこたつ席やソファ席がある店内。看板猫もいるという

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 津軽弁で「友達の家」の意味を持つ同店は、本を読んだり、自由にくつろいだりしてほしいという思いで、東京で30年近くシステムエンジニアとして働いた小林達也さんが開業した。小林さん自身、下校途中に自宅があったため、友達を招く機会が多かったという。

 小林さんは平川出身で高校卒業後、上京して就職。開業のきっかけは本を読まなくなったことだと振り返る。「以前であれば通勤中に本を読むこともあったが最近ではスマホゲーム。本は買うが読まないことが多くなり、死ぬまでに読まないままになってしまうかもしれないという意識が生まれた」と小林さん。

 会社は今年3月で退社し、9月に帰郷。同店舗は偶然見付けることができたという。小林さんは「自宅兼店舗となる不動産を探していたところ、築約40年で情報が公開したばかりのアパートを見付けることができた」と話す。

 アパートの1階部分を営業スペースとして改修した。店舗面積は約50坪。座席数は11席~15席。電源やWi-Fi、テレビやマッサージ機、楽器などは自由に使うことができる。店内には、小林さん自身がすべて集めたという2800冊の漫画と文庫や雑誌など2500冊が並ぶ。

 メニューはコーヒー(カップ=300円、ポット=500円)、生りんごジュース、コーラ(各300円)のほか、瓶ビール、ハイボール、日本酒(各500円)といったアルコールメニューも用意。家カレー、家ラーメン、家スパゲティ(各500円)、「甘いお菓子」、ミックスナッツ(各300円)などのフードメニューも用意する。飲食の持ち込みは不可。利用には必ず注文をする必要がある。

 12月3日のプレオープンでは、持ち込んだ映像をテレビで視聴する人や、長時間、勉強だけをする学生などがいたという。小林さんは「ビールを飲みながら読書をするのが好きなのだが、まだ私と同じような使い方をする人に出会えていないことが残念」と笑顔を見せる。

 「暇な時間は自分の読書の時間にしたい。アパートの2階部分はまだ手付かずで、4部屋が残っている。今後、何かに使っていきたい」とも。

 営業時間は、平日=14時~23時、土日祝日=12時~23時。月曜定休。

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