弘前大学(弘前市文京町)文京キャンパスで10月27日~29日、「弘前大学医学展」が開催される。
弘前大学総合文化祭の一環として、同大医学部の学生らが3日間にわたって行う同展示。
「外科」「救急」など12のブースに分かれ、学生たち自ら企画し準備する。同展代表の江郷隼一郎さんは「各ブースで新しい取り組みをしているので、毎年のリピーターでも楽しめるような仕掛けがある」と自信を見せる。
昨年まで「産婦人科」だったブースは「産科」とあらため、胎児模型展示や妊婦体験などを行う。新たに取り入れた出産シミュレーションでは、体験者は助産婦の立場から出産を見ることができる。江郷さんは「骨盤の形に合わせて体を回転させながら生まれてくる胎児の様子がリアルに分かる」と話す。
「精神科」ブースでは、統合失調症の世界をVR(仮想現実)で疑似体験できるコーナーを設置。幻聴や妄想といった症状を理解することができる内容になっているという。
期間中は2つの特別講演を行う。28日14時からは「総合診療医」の認知を高める「青森県民のための総合診療医のかかりかた~超高齢社会に向けて」と題したテーマで、29日14時からは産科婦人科学講座として「更年期障害とホルモン~ホルモンはがんの味方が敵か」を行う。それぞれ総合教育棟304教室で行う。
同展のマスコットキャラクター「こころいぬ」は今年リニューアルし2代目の着ぐるみを作成。同展の会場内を回遊し、さらなる集客を目指す。
江郷さんは「青森県は全国1位の短命県として不名誉な記録がある。今年もヘルスリテラシーを高めるような充実した内容になっているので、ぜひ足を運んでいただき少しでも『短命県返上』につながれば」と呼び掛ける。
開催時間は、27日=13時~17時、28日・29日=10時~17時。