東奥義塾高校(弘前市石川、TEL 0172-92-4111)の礼拝堂で10月14日、パイプオルガン演奏会が開催される。
今年で9回目となる同演奏会。当日は、同校専属のオルガニスト・水木順子さんが約1時間にわたって演奏する。水木さんは「今回はオルガン用の選曲にこだわり、原点回帰を目指す」と意気込みを見せる。
水木さんは弘前生まれ。8年間ヨーロッパの各地で歴史的楽器に触れ、演奏家の下で修業を重ねた。2007年から同校のオルガニストに就任。年に一度の同演奏会は一般に対するお披露目の場にもなっている。
同校のパイプオルガンは1990年に設置。県内最大、全国の高校でもトップクラスの大きさを誇り、1632本のパイプの中には最大約5.7メートルもの長さのパイプもある。製作したのはNHKホール(東京都渋谷区)にある国内最大のパイプオルガンを手掛けたドイツのカール・シュッケ社。
全国で約100台のパイプオルガンの調律や調整を担当しているオルガンビルダーの望月一郎さんは「パイプオルガンは同じものは一台としてない。音にも違いがもちろんあり、このパイプオルガンは男性的な音を出す」と話す。
水木さんは「散歩の寄り道に立ち寄ってもらえるような気軽さで、パイプオルガンの音色を楽しんでいただければ」と呼び掛ける。
開演時間は14時~。開場は13時30分。入場無料。