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弘前で「弘前城築城」をテーマにした朗読劇 地産地消のエンターテインメント提供

練習の様子。本番でも背景にはリアルタイム映像やCGなどが映写される

練習の様子。本番でも背景にはリアルタイム映像やCGなどが映写される

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 弘前市民会館(弘前市下白銀町)で8月23日、朗読劇「リーディングライブ 卍の城物語」が開催される。

人を斬る音を出すためにキャベツを切る。ラジオドラマのように効果音はその場で作る

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 今年6月に発足した弘前芸術鑑賞会が主催する第1回目のイベント。「卍の城物語」は、弘前市内で小学校校長を勤める知坂元さんが描いた同名漫画が原作で、1995年から2016年にわたって青森放送ラジオでラジオドラマとして放送された。同ライブではラジオドラマを再編し、弘前藩の祖・津軽右京大夫為信が弘前城を築城し、津軽を統一するまでの歴史を描く。

 出演者は全員地元在住者で、一般公募から選ばれた。高校1年生から80代まで幅広く、弘前出身で劇団民藝所属の神敏将さんと梶野稔さんらも出演する。同会理事長の佐々木洋子さんは「出演者は人数が少ないため、全員が複数の役を持って演じている」と話す。

 演出を手掛けるのは、劇作家で高校教員の畑澤聖悟さん。畑澤さんは放送批評懇談会や文化庁芸術祭といったコンテストで最優秀賞などを受賞するほか、青森県内で活動する劇団・渡辺源四郎商店を主宰。高校演劇部顧問としては10回以上の全国大会出場や、最優秀賞受賞をサポートした。

 畑澤さんは「ラジオドラマのように効果音はその場で出演者らが演出する。地元をテーマに地元出身者が出演し、まさに地産地消のエンターテインメント。地域の歴史を地元の方が意外と知らないことが多いため、朗読劇をきっかけに関心を持ってもらえれば」と話す。

 佐々木さんは「当企画は毎年行っていきたい。今後は津軽統一後の話などをテーマに5回ほどは続けたい」と意欲を見せる。

 開演時間は14時、18時30分。入場料は一般=3,000円、大学生=1,000円、高校生以下無料。

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