スターバックスコーヒー弘前公園前店(上白銀町)で12月24日、「テイスティングパーティー」が開催された。
国登録有形文化財である旧陸軍第八師団長の官舎に出店した同店を活用し、弘前ならではの文化を体験できることを目的に、弘前市と共同企画した同イベントは今回が初めて。
参加者たちはこの日、コーヒーとリンゴを味わいながら、地元リンゴ農家の話に耳を傾けた。
同市東目屋地区でリンゴ農家を営む笹谷哲人さん。笹谷さんは、自身の農園の歴史から、品種ごとの甘みや酸味の違い、リンゴの木の育ち方など約1時間半、リンゴに関するさまざまな話を披露した。客には「スターバックスハウスブレンド」が提供され、笹谷さんが持参した6品種のリンゴとともに味わった。
参加した弘前市内在住の40代女性は「知らないことばかりでとても勉強になった。コーヒーとリンゴもそれぞれの酸味がはっきり違っていて、食べ合わせが良いことも分かった。リンゴを使ったケーキにどんなコーヒーを合わせるか、これから自分の料理でもいろいろ工夫したい」と話す。
同店ストアマネージャーの高橋健一郎さんは「スターバックスコーヒーとしても店舗を展開するそれぞれの地域の特色に合わせたコネクション活動を行い、貢献を図っていきたい。弘前公園前店はその立地や建物の歴史から、こうした企画にふさわしい。継続して取り組みを続けていきたい」と話す。
笹谷さんは「関連する産業も含めて、今でもリンゴは弘前の経済を支える根幹。住民と触れ合って理解を深めてもらうことは、地域にとって重要な意義を持つ。伝えたいことはまだ多く、機会があればまたやらせてもらいたい」と意欲を見せる。