青森のゆるキャラ「にゃんごすたー」のドラムを演奏する姿が10月15日、「すごすぎる」とネットで話題を集めた。
2014年の夏ごろから活動を始めたという「にゃんごすたー」は青森・黒石を活動の拠点にするゆるキャラ。当時の名前は「赤いリンゴの野獣」だったが、共演したバンド仲間から「別の名前にした方がいい」と提案され、ビートルズのリンゴ・スターを文字って「にゃんごすたー」に改名した。
活動は特技のドラムを生かした演奏がメイン。15日に青森市内で開かれた野外音楽フェスティバル「ロックンアオモロール」に出演し、ドラム演奏で4曲を披露したところ、参加していたツイッターユーザーによって動画ツイートで公開された。
ツイートは15万件以上、リツイートされ、16万件以上の「いいね」がつき、「シュールすぎる」「(ドラムの)テクニックがすごい」「ふなっしー以来の逸材」(以上、原文ママ)と話題となった。
「にゃんごすたー」は、黒石のリンゴ生産者が飼っていた白猫の生まれ変わりだという。亡くなった白猫の遺灰をリンゴの老木の下に埋めたところ、1個のリンゴがなり、落ちて生まれたのが「にゃんごすたー」だった。
昨年の「ゆるキャラグランプリ」では1727体中1456位だった。今年はドラム専門誌「リズム&ドラム・マガジン」(リットーミュージック)が主催するドラムコンテストに出場し、現在、5人の最終審査枠にまで残っている。ドラムのテクニックは独学という「にゃんごすたー」は「ドラムテクニックが評価されていることはゆるキャラとして評価されることよりうれしい」とコメントする。
話題になる以前は、ツイッターの公式アカウントのフォロワー数は40人しかいなかったが、3日間で1万5000人まで増えた。複数の在京メディアから問い合わせもあり、注目の高さがうかがえる。「にゃんごすたー」は「実感はあまりないが、うれしい。今後もみんなを元気にするために激しく頑張ります」と意気込む。